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981話

「そうなの?」

「当然だよ、兄貴が亡くなってもうこんなに経つんだ。俺はもう義理の弟なんかじゃない。僕たちは友達、ただの友達だよ!」

「でも、あなたが梅子を追いかけながら、私とこんなことをするなんて、良心が痛まないの?」

「義姉さん、あれは俺の一方的な気持ちだけだよ。俺だって男なんだ、発散する必要だってある!義姉さん、これは初めてじゃないだろう?俺たちはただ体の関係なんだ、そんなに考え込むことないよ。実は、義姉さん、俺はお前のことも好きなんだ!」

義姉の体がびくりと震えた。「あなた、私のことが好き?」

「なぜお前を好きにならないんだい?こんなに素敵な女性なのに!兄貴がいた頃は、心の中で思うだけで...