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969話

「なに、1450万?」義姉さんは驚いて声を上げた。

私も驚いた。くそっ、マジで高い!

でも、俺にとっては、別に大したことないんだけどな!

「この車、すごくいいじゃん。義姉さん、行こう、見てみようよ!」私は義姉さんの手を引いて車の方へ歩き出した。

しかし義姉さんは私を引き止めた。「金水、もういいわ。びっくりするくらい高すぎるわ。この値段なら都心に百平米以上のマンションが買えるのよ」

「大丈夫だって、とりあえず見るだけでも」

私は義姉さんを引っ張って連れていった。

店員は私たちの横について来て、その目は明らかに「あなたたち、買えるの?」と言っていた。

私は車の周りをぐるりと一周した。

「いいね、本...