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965話

「なるほど、黒旗が鬼将に対して抑制効果を持っているということか」

私がそう理解すると、鬼将が苦しげな表情で私を見つめてきた。

焦りを感じた私は、すぐに阴元丹の一つを鬼将に向かって投げた!

道士が黒旗を振って鬼将を制御し、私の誘惑から守ろうとするのを見て、私はためらわず阴元丹の一つを鬼将に投げ渡した。

鬼将はその阴元丹を一瞬で受け取ると、そのまま口の中に飲み込んだ。

ドン!

鬼将の体が突如として爆発し、陰気が渦巻いた!

私は呆然と立ち尽くした。

くそっ、阴元丹が鬼将を爆発させてしまったのか?

正直なところ、この阴元丹については詳しく調べていなかった。だって、私には何の効果もない...