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960話

「なぜお前に教えなきゃならんのだ?」

その道士の顔色が変わった。「まさか、私の師弟はお前の手にかかったというのか?」

「お前の師弟?」

「ふん、貧道は先日、師弟の張道人を訪ねたのだ。奴は分水鎮の蓮花観に住んでいたが、半月以上も前に死んだと聞いた。女の腹の上で命を落としたというではないか。あり得ぬと思っていたが、なんと奴の桃木の剣がお前の手に渡っているとは。早く言え、お前が奴を殺したのだな?」

まさか彼がこの桃木の剣を見分けるとは。しかも張道長の師兄だったとは!

だが、剣を取り出したことを後悔してはいない。俺は元々、こいつを恐れちゃいないのだ!

俺は冷笑して言った。「お前の師弟は悪事を重ね、鬼を...