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874話

そして、彼女は私を中へ案内した。

薬の香りがふわりと漂っている!

「汪さん、ご自分で選んでください。ここのほとんどは十年以上経過した薬材ですよ」

私はうなずいた。

天眼を解放し、基地全体の薬材が私の観察下に入った。

そして、いくつかの薬材を選んだ。人参、何首烏、鉄皮石斛などなど。

これで小培気丹を練成するための薬材が揃った。

ただ、これらはすべて十年物だから、百年の老薬に育て上げる必要がある。

「これで良いです、陳社長。」私は言った。「おいくらですか?」

「汪さん、そんな遠慮しないでください。さっきは五千万の損失を防いでくれたじゃないですか。この程度のものなんて、全部差し上げ...