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850話

「これは、すべて秘密になるのだ」

スー兄さんと話している最中、外から誰かが入ってきた。

先頭を歩いていたのは高院長だった。

この時に、高院長が来たのだ。

彼の他に、後ろには二人ほど付いてきていた。

一人は老人で、七十歳前後だろうか、白髪交じりの髪に、背が高く、風雪に耐えた表情で、眼差しは毅然としていて、質素な服装をしていた。

しかし、私はその目の中にある殺気を感じ取ることができた。

この人が高院長が紹介していた元軍人なのだろう。

その後ろには、丸刈りの青年がいて、三十歳前後で、とても精悍な様子で、鋭い眼光を持ち、身から発せられる気迫が強く、明らかに武術の心得がある者だった。

私は立ち上がり、...