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800話

私はドアをノックした。

実は、すでに義姉が中で、パソコンを見ているのが'見えていた'。

以前は盲人のふりをして義姉を覗いていたことを思い出す。今では、服を着ていても透視できるなんて、何とも感慨深いものだ。

「どうぞ!」

私は中に入った。

「金水!」義姉は満面の笑みで立ち上がった。

「お義姉さん、忙しいですか?」

「忙しくないわ。そういえば、まだホテル住まい?」

「いいえ、今は馬姐の家に一時的に住んでいます」

「馬姐って、馬莉莉のこと?」

「そうです」

「でも彼女はもう亡くなったじゃない!」

「知ってたんですか?」

「お客さんから聞いたのよ。旧正月前に亡くなったって。私も時間を作ってお墓参りに行...