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797話

「俺は谢飞の言葉など信じるつもりはない。あんな凶悪なやつは今は追い詰められているだけだ。もし奴の言葉を信じれば、それこそ虎を山に返すようなものだ!」

そう予測していたから、当然後手は用意していた。それが前に調合しておいた『蝕心腐骨丹』だ!

これはもちろん周先輩の記憶から得たものだ。

骨も肉も腐食させる毒薬だが、すぐに命を奪うわけではない。その痛みときたら、周先輩の説明によれば、まるで無数の蟻が肉を食い散らかすようなもので、古武術の使い手でさえ耐えられない。かつては罪人を尋問するための手段だった。

この薬は12時間おきに発作を起こす。谢飞がそれに耐えられるとは思えない。

これが俺の切り...