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762話

明らかに、私の真気の威力はあの鶏の血よりもずっと強い。

悪鬼はまだ必死に魂体を回復しようとしていたが、私はそんな隙を与えるつもりはなかった。

鎮魂符を押しのけ、二歩前に出て、さらに数発の拳を悪鬼の体に叩き込んだ!

私の拳は実体のあるものに触れてはいなかったが、真気は確かに悪鬼の体内に打ち込まれていった。

悪鬼の体はバラバラになり、もはや元の姿に戻ることはできそうになかった。

「お助けを、大師、どうかお命だけは!」

悪鬼の声が響いた。

すると、黒い気の大部分が消え散り、ただ小さな一塊だけが残って悪鬼の頭部となり、蒼白い顔が現れた。

「この悪鬼め、出てきて人を害しておいて、まだ命乞いか?」言いなが...