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749話

そして、私の視線は灰色がかった空間へと入り込んだ。その空間はおよそ十メートル四方ほどの広さがあった。

中には様々なものが置かれており、まるで一つの部屋のようだった。

胸の高鳴りを感じた。ついに空間指輪の中に入ることができたのだ!

周先輩の話によれば、玄級まで修練を積み、神識を持つようになって初めて空間指輪に入ることができるはずだった。

それなのに私は今、前倒しでその中に入り込んでいる。

明らかに私が持つ透視の異能のおかげだ。これは周先輩も想定していなかったことだろう。

これで私は早めに指輪の中の資源を利用できることになる。

しばらく休んだ後、再び視線を指輪の中へと向けた。

中には水や食べ物もあ...