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747話

あの二人のことは、もう放っておこう。

私は箱を手に取り、足早に洞窟を出た。

外に出て深く息を吸い込んだ後、岩に腰を下ろした。

この箱の中には一体何が入っているんだろう?

透視してみたが、なんと中が見えない!

この箱が何の素材でできているのかわからない。

実を言うと、私の透視能力もすべてを見通せるわけではない。この山や地下、あるいは厚すぎる壁なんかは透視できないんだ。

中に何か仕掛けがあるんじゃないだろうか?

でも考えてみれば、あの先輩が人を害する必要はないはずだ。

それに、この箱はそれほど大きくないから、何か仕掛けを設置するのは難しいだろう。

そう思いつつも、私は箱を地面に置き、慎重に蓋を開け...