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745話

「くそっ、俺は黄級後期で十年近く足踏みしてるんだ。ずっと突破できねぇ。もしそんなに多くの霊石があれば、いつでも突破できるのになぁ」背の高い男が言った。

「俺も同じだよ。ずっと停滞してる。霊気が乏しくて修行が難しすぎる。特に俺たちみたいな野良修行者にはな」背の低い男がため息をついた。

うわっ!

やっぱり修行者だったのか!

驚きのあまり、声を上げそうになった。

これじゃあ、むやみに動けない。

確かに今の俺は体が強くなったし、反応力も超人的になった。小青から一通りの拳法も学んだ。

だが本能的に感じる——この二人には敵わないと。

素人が正規の選手に立ち向かうようなものだ。しかも相手は二人もいる。...