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715話

もし効果がなければ、小青は私に電話なんてしないだろう。

でも、効果があったとしても、小青は私に電話をしないはずだ。

小氷を治したのは私じゃないし、彼女たちがどれだけ驚いていたとしても、小氷の知能が回復したと私に知らせる電話をかけてくるとは思えない。

あの時、小氷が水を飲んでいた時、小青もその場にいたし、私も飲んだんだ。

私があえて飲んだのは、もし小氷が回復して、小青が私に電話をしてきたら、私も視力が回復したふりをしようと思ったからだ。

そうすれば、たとえ彼らがその水に何か問題があると疑ったとしても、私を疑うことはないだろう。

それに、あの水はもう飲み干されたわけだから、水源から手がかりを探すこ...