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711話

「ふふ、本当に面倒をかけてすまないわ。仕方ないのよ、小氷があなたと遊びたいって騒いで、そうしないとご飯も食べないって。ご存知の通り、彼女には友達がいないから」

「構いませんよ、僕も友達なんてあんまりいないし、小氷ちゃんと遊ぶの好きですよ!」

正直言うと、僕は本当に小氷のことが好きだった。もちろん男女の関係ではなく、妹のように思っている。

実際、彼女は僕より年上なんだけど。でも仕方ない、彼女の知能は数歳程度だから。彼女も僕のことをお兄ちゃんだと思っているんだ。

しばらくして、小青はまた尋ねた。「まだ紅楼で働いているの?」

「ああ、いいえ、帰ってきてからはもう辞めました。今は義姉の店で働い...