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700話

「もちろん、彼女たちは少し格が低いと思っているだけだよ」

「本気で探すなら、小玉が言っていた高級な花街のお姉さんたちなんかも考えたけどね」

「でも今はコネもないし、考えるだけにしておくよ」

「たぶん今の俺の財力じゃ手が届かないだろうしな」

しばらく座っていると、陳二狗が彼女たちをドライブに誘い、風に当たろうと提案した。

二人の美女は明らかに僕たちに好感を持っていて、酒も入っていたからか上機嫌で、すぐに同意してくれた。

僕と陳二狗は顔を見合わせて微笑んだ。

そして、四人で前後に並んでナイトクラブを出た。

「ちょっと待っててくれ、車を取ってくるから!」陳二狗が一言告げて、駐車場へ向かった。

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