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679話

一時間ほど経って、梅子と義兄は荷物をまとめて出かけていった。

正直なところ、異能を手に入れてからは、梅子への依存度が減った。だって、俺の目は格段に高くなったんだから!

今は家に俺一人きりで、すごく自由だと感じる。

梅子が帰ってきたら、もう盲人のふりをやめようかと考えている。

今となっては盲人を演じる必要性がまったくない。

以前は按摩で金を稼ぐため、女を盗み見るために盲人を装っていた。

今はもう、そんなことをする必要はない。

そういうわけで、梅子が帰ってきたら、彼女にサプライズを与えることに決めた!

決心がついたところで、功徳の瓶を取り出し、透視能力で覗いてみると、案の定、瓶の底に銀色の液体が一...