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678話

だが今、もう自分が盲人を演じる必要はないようだ。

女性の体を鑑賞したければ、透視能力を使えばいい。金を稼ぎたければ、功徳の壺があれば問題ない。

そう考えると、ウェイ兄さんとメイズを巡って苦心惨憺したことさえ、今となっては滑稽なことに思える!

これからは大金を手に入れられるのだから、女性に困ることなどあるだろうか?

義姉さんさえも、いずれは俺の腕の中に落ちてくる可能性だってあるんだ!

美女が英雄を愛さないはずがない。

こう考えると、以前こだわっていたことなど全てが取るに足らないものになった。俺の人生はもう以前のようなものではない。

自分をもはや底辺の人間の枠に閉じ込めておくことなどできないのだ!...