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672話

劉勇は以前に私と顔を合わせたことがなかったので、彼は私のことを知らないはずだが、私は会所の大ホールで彼が路端で荷物を降ろしているところを見かけたことがある。だから、彼の顔は覚えていた。そのため、私はわざわざ目が見えないふりをする必要はなかった。

その二人の若者は陳二狗を見るなり挨拶を始めた。

陳二狗は友達を連れて遊びに来たと言った。

彼ら三人が話している隙に、私は透視能力で部屋の中の様子をざっと確認した。

表向きはお茶屋だった。

一階は内外二つの部屋に分かれていて、外側は本格的な麻雀室で、数卓で麻雀をしている人たちがいた。内側は大広間になっていて、十数台のテーブルといくつかのギャンブルマシ...