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630話

しかし、今はまだ彼女から何の声も出ていない。私が入っていく理由なんてないよね?

もう少し待とう。

義姉がこうなると、必ず止まらなくなる。きっとこのまま続けるはず。彼女が我慢できなくなったとき、やっと私が入るチャンスになる!

そこで、私は辛抱強く待っていた。

すると、義姉の声が聞こえてきた。

もちろん、独り言だ。

「天賜、あなた本当に帰ってこないの?」

「天賜、私ずっと待ってるのよ!」

「昨日の夜、あなたの夢を見たわ。あなたと私があんなことしてて、私もう濡れちゃったのよ!」

「天賜、結局帰ってくるの?帰ってこないの?待ちくたびれたわ!本当に辛いのよ!」

「天賜、あの夢はまるで本物みたいだったわ。...