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629話

昼食を済ませた後、私は一人で家に戻り、紅姉さんが迎えに来るのを待つことにした。

ドアを開けると、リビングには誰もおらず、義姉はもう出かけたのかと思った。

ところが、洗面所から物音が聞こえてきた。

そっと近づいていくと、中から「ザーザー」という水の音が聞こえてきた。

どうやら義姉は入浴中らしい。

軽くドアを押してみたが、動かなかった。内側から鍵がかけられているようだ。

義姉の白い肌を思い浮かべると、思わず唾を飲み込んだ。

正直なところ、もう随分と義姉と関わりを持っていなかったのだ。

あの時は苦労して義姉を説得したのに、酔っぱらった梅子が出てきて、せっかくの機会を台無しにしてしまった。

この頃は...