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628話

「ねえ、レッドねーさん、なぜ僕を選んだの?店には適任の男性セラピストがたくさんいるはずでしょう?」

私は心の中で考えた。レッドねーさんが言うこの女性は彼女にとって非常に重要な人に違いない。私をその人の接待に選んだということは、明らかにその相手を喜ばせようとしているのだ。

「金水、この件はとても重要なの。正直に言うわ。この店で私以外、誰もあの女性が誰なのか知らないわ。陳マネージャーですら知らないの。あなたを選んだのには、もちろん理由があるわ。まず第一に、あなたは目が見えない。これであの方に最大限の安心感を与えられる。彼女もこのことが漏れるのは望んでないから。第二に、あなたは童貞でしょう?あの...