Read with BonusRead with Bonus

61話

「小鳳、あいつを見ていてくれないか。時間になったら連れて帰ってきてね」

「いいわよ、お姉さん、任せて！」

義姉さんがまさか帰るなんて！

内心で喜びが湧き上がった！

願ったり叶ったりじゃないか！

「お姉さん、ゆっくり行ってね、僕はもう少し遊んでから帰るから」と大声で叫んだ。

話しながら、小鳳がこっそり近づいてきて、背後に回り込むのが見えた。

知らないふりをして、あたりを見回す。

「小鳳、どこにいるの？」

小鳳は黙ったまま、背後に来て、義姉さんが遠ざかったのを確認すると、いきなり背中を蹴った！

「うわっ」と声を上げ、水の中に真っ逆さま。

「くすくす！」小鳳は得意げに笑い声を上げた。

立ち上がって、...