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601話

「服を脱いで」と陳主任が言った。

その瞬間、自分を抑えるのに必死だった。今、興奮してしまう言い訳なんてないのだ。まだ彼女に触れてもいないのだから!

とりあえず目を閉じるしかなかった。

それでも、脳裏には白く輝くその身体がくっきりと浮かんでしまう。

幸い、昨夜は秦姉とあんなことをしたばかりだ。

今、私は女装をしているのだから、少しでも余計な考えが浮かべば、すぐにバレてしまう。

物音が聞こえないので、尋ねた。「陳主任、もう横になりましたか?」

会話で気を紛らわせようとしたのだ。

「まだよ!」

陳主任が自分の体を見つめ、うっとりと眺めているのが見えた。

「金水、知ってる?私、とても綺麗な女なのよ」

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