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597話

「うん、うん、彼女に違いない!」私は立ち上がった。

その女性が入ってきて、「盲目の先生!」と声をかけてきた。

私はすぐに迎え出した。「お姉さん、こんにちは!準備はできてますよ。ご案内します!」

私は白杖を頼りに先導した。

ちょうどそのとき、梅子が奥から出てきて、私たちを見かけて言った。「金水、お客さんが来たのね!」

「ああ、来たよ!」

「お姉さん、こんにちは!」梅子が挨拶した。

「お姉さん、彼女は私のいとこで、助手でもあります。ご安心を、何も口外したりしませんから」

「ええ、結構」女性はうなずいた。

私たち三人は奥へ進んだ。

女性は部屋を見回して、「悪くないわね」と言った。

「お姉さん、お着替...