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561話

「梅子からあなたに何度も電話があったのに、電源切ってたじゃない」

「ああ、勤務中は携帯を預けなきゃいけなくて、使えないんだ」

「そうだったの、結構厳しい管理なのね」義姉はソファに腰を下ろした。「早く聞かせて、今日の仕事はどうだった?」

「まあまあだよ!」私は梅子の隣に座った。もちろん具体的な状況を話すわけにはいかない。

「疲れた?忙しかった?」梅子が尋ねた。

「実は義姉のお店とあんまり変わらないよ。自分の部屋でお客さんを待つだけさ!クラブからパートナーも付けてもらって、毎日の送り迎えも彼女がしてくれるから、安心して」

「何も問題なかった?」

「ないよ、本当にお店と同じ。持ち場を離れたり外出した...