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522話

「もちろん義姉さんには言うつもりはないから、この三万元は僕がいただいておくよ」

劉姉さんから金を脅し取って、損した分を取り戻し、胸のつかえがすっと下りた気分だった。

そのあと、陳二狗と一緒に花街に繰り出し、円円と甜甜に会うつもりだった。

ところが途中で、陳二狗が彼女から電話を受けた。病気で頭が痛いから、早く帰ってきてほしいとのことだった。

そんなわけで、陳二狗は僕を送り返すことになった。

アパートまであと百メートルというところで、ふと道端に見覚えのあるシルエットが目に入った!

梅子だ!

彼女はある男性とゆっくり歩いていた。

そしてその男は、なんと偉哥ではないか!

くそっ、僕が...