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512話

「ちょっと待って」彼女は声をかけた。

「何か用?」

「テーブルにある私のスマホを取ってきて。姉に早く帰ってきてって連絡したいから」

彼女の指示に従い、私はスマホを手に取って彼女に渡した。

それから、手探りで寝室を出て、ソファに腰を下ろした。

実は、鍼を使って彼女の痛みを和らげる方法もあったのだが、家に針はないし、あったとしても面倒くさくてやる気にもならなかった。少し痛い目に遭わせておこう。

しばらくして、義姉と梅子が戻ってきた。

録音機を持っているため、林暁娟も変なことは言えなくなった。

私は自分の診断結果を義姉に伝えた。

義姉は林暁娟が骨を傷めているのではないかと心配していた。私を信じていな...