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495話

「この件は姉さんには言ってないんだ。後で休暇を取らせてくれなくなるといけないからね」

「そうね、心配させない方がいいわ」

俺がこの話を梅子に伝えたのは、実は彼女の好感を得たいからだ!

「金水、これからは張大龍みたいな人と関わらないで。やっぱり本性は変わらないものね!私も悪かった、歌うのが好きだからって、帰りたくなかったの。本当は私があなたを見てあげるはずなのに、あなたが私を守ってくれたなんて」

俺は手を伸ばして彼女の鼻をつまんだ。「バカな子だな。君が楽しそうに歌ってるのを見てたし、あんなに酒を飲んでたから、俺が酔っぱらったら大変だと思って、なるべく飲まないようにしてたんだ。途中でトイレに行って...