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466話

「今回、私が帰国した目的の一つは、顔のニキビを治療することなんです。実は、実は——」

「実はなに?」

「実は胸の上部分にもあるんです」お嬢様は恥ずかしそうに言った。

それを聞いて、私はにやりとした。好機だ!

私は頷いて、「顔を触らせてもらってもいいですか?」

「どうぞ!」

お嬢様が顔を近づけてきた。

私は手を伸ばし、彼女の顔を優しく撫でた。

「うーん、これは丘疹ですね?」

「はい」

「色は赤いですか?」

「はい」

「これはニキビから進行した炎症性皮膚病変です。手で押すと、中から白い膿が出ますよね?」

「はい」

お嬢様の目は尊敬の色で満ちていた。

私は内心で笑った。見えてるんだから、もちろん分か...