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429話

「あぁ、そういえば私もトイレに行きたくなってきたわ」

「じゃあ、針を抜きますね」

私も早く終わらせたかった。さっき梅子に、あと30分ほどで終わると言ったから、彼女は時間を計算して別荘に戻って待っているはずだ。先に下りて、彼女がどんな言い訳をするか見てやろう。

そこで、銀針をすべて抜き取った。

「マー姉さん、じゃあ先に失礼します」

「ええ、先に行きなさい!」

マー姉さんは起き上がって、「この小さな盲目の子、本当に器用ね。たった二日でもう一人で階段を下りられるなんて」

「ふふ、村にいた頃は、一人で町まで行けたんですよ。この程度の距離、なんでもないです」

「そう、気をつけてね。ワン姉さんに言っておく...