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413話

「もう一人は男で、横顔しか見えなかったが、見知らぬ二十代くらいの男で、カジュアルな服装をしていた。

だが、彼は片手で林暁娟を支えていた。

「ここがお前の住んでるとこか?」男の声が響いた。

「うん、送ってくれてありがとう」

暁娟の発音が不明瞭なのを聞いて、酔っているんだろうと思った。彼女の顔を見ると案の定、顔が赤くなっていて、相当飲んだようだ。明らかにあの男が彼女を送ってきたのだろう。

だがあの男は学生というよりは、社会人風に見えた。

「礼なんていいよ、当然のことだからな!」男は暁娟をソファーに座らせると、部屋を見回し始めた。

「こんな遅くに、家には誰もいないのか?」彼が尋ねた。

「いないよ、み...