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366話

「お前の従姉妹、本当に綺麗ね!」

「みんなそう言うけど、残念ながら俺には見えないんだ」と俺は口元を緩ませた。

「彼女、彼氏いるの?」と小芳が尋ねてきた。

「なんでそんなこと聞くんだ?」

「いや、違うの、王東が聞いてって言ったの」と小芳は答えた。

俺は王東を知っている。あの二人の男性セラピストの一人で、ちょっとイケメンで髪を金色に染めている奴だ。昨日、梅子が店に入ってきた途端、ずっと見つめていた。

「ああ、従姉妹のことはあまり詳しくないんだ。彼女も最近都会に出てきたばかりで、たしか彼氏がいるような…」と俺は曖昧に答えた。

「どうなの、王東が従姉妹に気があるの?」

「かもね。彼のこともよく知らない...