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359話

「こんなに偽善的じゃないですか?

自分は欲望と自責の間で日々揺れ動いている気がする。

ただ十一年間も目が見えなかったから、失ったものを全て取り戻そうとしているだけなのか?

自分の心の状態が異常な気がする。

今夜、また一歩堕落して、地獄に近づいた。」

「ごめん、梅子、心配かけて」

梅子は私をソファに座らせてくれた。

「金水、陳二狗さんはあなたの唯一の友達だから、理解できるわ。あまり飲み過ぎないで、無事に帰ってくれれば良いの。本当は道端で待とうと思ったんだけど、お義姉さんのような状況になるのが怖くて、家の中で待っていたの」

私は思わず梅子を抱きしめた。「大丈夫だよ、誰かが待っていてくれるだけで、...