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33話

「小美、君かい?」と私はその場に立ち、芝居がかった様子で尋ねた。

小鳳はすぐに笑い出した。「そう、私よ、金水!」

「あぁ、小鳳か。君もいたんだね!」私は笑顔を浮かべた。

「ちょうど小美に会いに来たら、彼女が寝違えちゃってね。それで君に電話して、私が迎えに行くことになったの」

「へぇ、そうなんだ。彼女の家には誰もいないの?」

「ええ、みんな出かけてるわ」

小鳳はそう言いながら、私の手を引いて中へ進み、そのまま二階へと上がった。

私たちがある部屋に入ると、おそらく小美の寝室だろう、すぐに涼しさを感じた。エアコンがついているようだ。

そして、王小美の姿が目に入った。

彼女はパジャマ...