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318話

「二人で中に入った。

バーカウンターから、チャイナドレスを肩を出して着た女性が出迎えてきた。

「あら、陳さん!いらっしゃいませ、いらっしゃいませ!」

この女性は三十代で、厚化粧をしていたが、それでもかなり美人だった。

この熱烈な歓迎ぶりと『陳さん』と呼んでいることから見ると、陳二狗はここの常連らしい。

「ははは、ママ、こちらは幼なじみでね、今日は連れてきたんだ!」

「いいわよ、ありがとう、お兄さんが来てくれて」ママは満面の笑みを浮かべた。

見たところ、このホールもかなり小さく、このママの他には隅に警備員が一人立っているだけで、ひっそりとしていて、歌声も全く聞こえなかった。

どうやら、このカラオ...