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2781話

そして彼はすぐに気づいた。これは前菜に過ぎず、すべてはまだ始まったばかりだということを!

彼は単なる見せかけではなかった。妻が忘れられず、想像するだけで魔にとりつかれるほどの男。彼は本当に女を寝床で降参させ、欲望に駆られた淫らな女に変えてしまう力を持っていた。

それなのに、自分の妻が別の男の前でなすすべもなく、何度も何度も求め続け、その極限の責めを楽しんでいる様子を見て、微妙な感情が心の中をさまよった。怒るべきだと思ったのに、下半身は場違いにも頭をもたげていた。

これはいったいどういうことなんだ。自分の家で、自分のベッドで、自分の妻が他の男に抱かれている。自分はまるで部外者のようなのに。...