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2719話

「ダムにはこれが必要不可欠だよ。水面が山の奥まで六、七里も続いていて、船で行ける。速い船がなければ、全域を見回るなんて不可能で、あっという間に魚を盗まれちまう」

この船は前の請負人が買ったもので、そのまま放置されて錆びるだけだった。値段は半分以下で手に入れることができた。

残りの金で五千元の稚魚を買い、さらに二千元を金香月の引っ越し代として渡したら、ほとんど使い切ってしまった。

まるで水のようにお金が流れていくが、車から船まで持つようになって、その充実感は何とも言えない満足感だった。

特に高速艇で水面を疾走するとき、両側の景色が後ろへ流れていくのを見ていると、まるで自分の領地を巡回して...