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2624話

私は心の中で衝動に駆られていた。今なら入りたければいつでも入れるじゃないか。中にいる韩雪柔はもしかしたら前回のように、ドアを開けただけで裸の女王様が見られるかもしれない。あの息を呑むほど完璧なスタイル...このチャンスを掴むべきか?

散々迷った末、結局一線を越える勇気は出なかった。韩女王にはそういう特質がある。どれほど穏やかに人に接しても、誰も無礼を働く勇気が出ないのだ。

その雰囲気に唯一屈しなかったのは、前回のチンピラどもくらいだろう。しかしあいつらも反発心からだったに違いない。彼女の威厳に押されて、逆に強く反発して、この辺りで自分が親分面して、無理やり女を手に入れようとした。結局俺が邪...