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2587話

「千五百は高すぎるよ、そんな大金どこから出せっていうんだ」私は激しく頭を振った。

「一年ごとに払えばいいじゃないか」王富貴は寛大に言った。

「やめておくよ、リスクが大きすぎる。もし稼げなかったら、五年間も損することになる。それじゃ人生丸ごと賭けることになっちまうよ」小犢子は何を言われても首を縦に振らなかった。

「じゃあ千四百にしよう、これ以上は下げられないぞ」王富貴は歯を食いしばった。二ヶ月分の給料のためなら、何としてでもこの商談を成立させなければならない。

契約さえ成立すれば、年間で二万弱の収入になる。そうすれば村の連中で分けることになるが、村長として彼は上前をはねる立場だ。その千五...