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2552話

まだ三十四、五歳という年齢で、熟した桃のような芳香を放つ盛りの時期。体型の変化によって、鄭郁紅はまるで第二の思春期を迎えたかのようだった。若い頃よりも、今の彼女は装いに気を配り、趣味も洗練され、男性の視線が何に集まるかをよく心得ていた。

だが今目の前にいる小賢しい若者は、明らかに節度を持って自分を見ている。何ができて何ができないのかをわきまえているのだ。この年頃の若造にこれほどの自制心があるのは、実に貴重なことだった。

自分が彼に対して次第に無防備になっていることに加え、この体はますます魅力的になっている。毎回あの小僧は、下半身を反応させたまま仕事をしては、最後には冷水を浴びに行くか蘇妃の...