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2540話

前回、彼女の入浴を見てしまい、「実の弟だから」と自分に言い聞かせていたのに、一度下着に触れただけで状況が一変するとは。本当に峠を越えて景色が開けたようなものだ。時には色気を出すのも悪くないな。大人しくしていたら、この先ずっと「弟」の立場で終わっていたかもしれない。

あの女王様と何かあるどころか、ベッドに上がることなんて考えもしなかった。ちらっと見ることさえ許されないと思っていたのに。

ふん、一回ごとに進展があるな。あの行為だって時間の問題だろう。女王様だって所詮は女だ。食べなきゃ損をするし、空腹になるものだろう?

家の玄関に着くと、嫌な顔に出くわした。横には女もいたが、あの男のせいで、そ...