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2482話

「まあ、できなければいいんだ。できれば一番いいんだけどな。三宝山はあれだけの大きさで、採れるものもそれだけしかない。一人なら一日に一区域ずつ回れるけど、人が多くなれば必然的に奥の方まで行かなきゃならなくなる。疲れるだけじゃなく、危険も増すしな」

俺は口を尖らせた。この婆さんたちの機嫌を損ねたくはないが、甘やかすわけにもいかない。「やめときなよ。やりたくなければやらなくていい。そんなに大勢必要ないんだから」

「ちっ...このガキが」杏花おばさんは俺の言い方を聞いて、急に黙り込んだ。

隣の二人のおばさんが慌てて言った。「四元でも四元でいいよ。薬草を見つけたら一緒に採るってことでしょ?」

「...