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2467話

小娘が一人に、年齢もさほど変わらない姉さん方が三人。この賑やかさは当然のことながら絶えることなく、車内はまるで小鳥を一車両分積んだかのように絶え間なくおしゃべりが続いていた。俺はそれを聞きながら妙に憂鬱になった。だって、自分の出る幕がまったくないみたいだったからな。

一車両分の人間を乗せているせいで、車はいつもより遅めに進み、ダムに着くまでに優に15、6分はかかった。ちょうど太陽が容赦なく照りつける頃合いで、到着するなり全員が急いで外に飛び出した。

一目散に木陰へと走り、姉さんたちは青い山々と緑の水面を眺め、爽やかな山風に吹かれて興奮のあまり口が閉じられないほどだった。そして薪を集めて火を...