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246話

「ああ、今ご飯食べてるところなの。携帯は部屋に置いてきたから、さっきは気づかなかったわ」

「————」

「うん、賑やかよ。結構たくさんの人が来てるわ」

「————」

「もういいわ。とにかくあなたに会いに帰るから。忙しいのよ!」

「————」

私は立ち上がり、彼女の方へ歩み寄った。

彼女は物音に気づいて振り向いた。顔には動揺の色が浮かんでいる。

「もう切るわ、お兄ちゃん。忙しいから」

私は急いで声をかけた。「梅子、切らないで。義兄さんと少し話したいんだ」

「もう切れちゃったわ!」梅子が言った。

だが私にははっきり聞こえていた。向こうからまだ声がしていたのに、彼女が電話を切ったのだ。

後ろめたい...