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2449話

「なんだこれは?訳が分からないな。相手は急用があったのかな。それにしても、あの車、かなりのスピードだったな。きっと自分が悪いって分かってたんだろう。まあ、こっちもアクセル全開だったけど、この車じゃあせいぜいその程度のスピードしか出ないし」

対向車の方こそ本当に速かった。見た瞬間にはもう目の前だった。幸い、お互いの反応が早くて助かった。彼は内心ほっとして、車に戻ったが、心臓はまだドクドクと激しく鳴り続けていた。

「くそっ、これからは気をつけないと。カーブではスピードを出さないようにしないと。俺の車は遅くても、相手が速けりゃ問題だ。両方ぶつかれば、遅い車も速い車になっちまう」

車を買ってたっ...