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2431話

「さもなければ、後々自分が忙しくなるだけだ。金香月のことか?そりゃ同じわけないだろう。お前がどんな美女にも喜んで尻尾を振って世話を焼くのは当然だがな」

彼と金香月の関係は少し特殊だった。山での一連の出来事はさておき、彼女の置かれた厳しい状況も知っている。彼女が苦労して稼いだわずかなお金から手数料を取る気にはどうしてもなれなかった。

だがヘビ野郎は違う。あいつからなら少しも心の負担なく取れるというものだ。

お湯を沸かして麺を入れ、卵を落とせば心地よい朝食の完成だ。しかし引っくり返して探しても卵が見つからない。そこでようやく思い出した。くそ、買った卵は全部小屋の方に置いてあるんだった。

額...