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2413話

数人は仕方なく、興旺ホテルのロビーのソファに座って待つしかなかった。しばらく待っていると、私とあの二人の女性経営者が出てくるのが見えた。彼らは端の方に座っていたため、相手は彼らの存在に気づかなかった。

三人が談笑している様子を見ながら、かすかに「キノコ」や「薬」といった単語が聞こえてきた。最後に、会計士のような眼鏡をかけた男性が横に控えていて、恭しく封筒を差し出した。「張さん、こちらは干しキノコの代金で、合計千百元です。ご確認ください」

私は封筒を受け取り、中から札の束を取り出して、さっと数え始めた。全部で十一枚。すぐに頷くと、女性経営者と明日の約束をして、三人の見送る中を歩き出ていった。...