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240話

私はよく分からないまま、頷いた。

「これからも店の主力はあなたなのよ。この重責を担ってほしいわ。義姉さんはあなたに期待してるからね!」

「義姉さん、梅子は私から按摩を習っていますから、彼女も将来は中医按摩師になれますよ」

「梅子を按摩師にするつもりはないわ」義姉さんは言った。

「じゃあ、何をさせるんですか?」

「梅子はあんなに綺麗で、気品もあるから、フロントの方が向いていると思うの。お客様の応対を専門にするの。按摩師よりも上品な仕事よ」

そんな職務があるとは思いもしなかった。

「実は、私も彼女を技師にしたくないんです」と私は言った。「一応は名目上の妻ですから、彼女が男性客に按摩するなんて、心穏...