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2373話

「連中でさえ買えないのに、こいつがなんで買えるんだ。杏花村には今まで三輪車が二台しかなくて、一台は村長の王富貴のもので、普段から宝物のように大事にして、人に触らせることさえしない。

もう一台は王老関のものだ。だからこそ彼が一番言う資格がある。あれは三千元もするんだぞ。出稼ぎに行ってる連中だって、一年かけてもそんな金は貯められない。

特に村の若者たちときたら、正月に帰る交通費があるだけでもマシな方で、よく家に電話して交通費を送ってもらうくらいだ。たとえ三千元あったとしても、誰がそんな金を車に使うんだ。他にもっといいことがあるだろう。

なのにこいつは黙って買っちまった。どうやって買ったんだ？しかも...