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2372話

「デブのおばさんは納得いかないという。

「髪は長いのに見識の短いおばはん、あの旦那さんは頭が弱いかもしれんが、奥さんの実家が馬鹿じゃないんだよ。実家が貧乏だからこそ、彼女はそっちに肩入れするようになる。それが続けば、向こうだって黙ってられるわけがないだろう?」老王頭はじろりと彼女を見据えて問い返した。

デブのおばさんは口をぱくぱくさせたが、反論できなかった。考えてみれば確かにその通りだった。自分が嫁を迎えて、その嫁がずっと実家に利益を引っ張ろうとしたら、さすがに我慢できないだろう。

「でも…あの子はバカじゃないんだから、きっと加減を知ってるんじゃない?」まだ納得いかないといった様子で言った...